新潟記念 G3 過去データと傾向
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過去10年結果
| 年 | 1着馬 | 人気 | 枠番 | 2着馬 | 人気 | 枠番 | 3着馬 | 人気 | 枠番 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | シランケド | 2番人気 | 6枠 | エネルジコ | 1番人気 | 8枠 | ディープモンスター | 7番人気 | 5枠 |
| 2024 | シンリョクカ | 8番人気 | 4枠 | セレシオン | 3番人気 | 6枠 | キングズパレス | 1番人気 | 7枠 |
| 2023 | ノッキングポイント | 2番人気 | 3枠 | ユーキャンスマイル | 7番人気 | 6枠 | インプレス | 10番人気 | 5枠 |
| 2022 | カラテ | 10番人気 | 3枠 | ユーキャンスマイル | 9番人気 | 8枠 | フェーングロッテン | 3番人気 | 8枠 |
| 2021 | マイネルファンロン | 12番人気 | 8枠 | トーセンスーリヤ | 3番人気 | 8枠 | クラヴェル | 2番人気 | 7枠 |
| 2020 | ブラヴァス | 2番人気 | 8枠 | ジナンボー | 3番人気 | 3枠 | サンレイポケット | 5番人気 | 8枠 |
| 2019 | ユーキャンスマイル | 2番人気 | 4枠 | ジナンボー | 6番人気 | 3枠 | カデナ | 8番人気 | 3枠 |
| 2018 | ブラストワンピース | 1番人気 | 1枠 | メートルダール | 6番人気 | 4枠 | ショウナンバッハ | 13番人気 | 4枠 |
| 2017 | タツゴウゲキ | 6番人気 | 1枠 | アストラエンブレム | 1番人気 | 6枠 | カフジプリンス | 12番人気 | 4枠 |
| 2016 | アデイインザライフ | 2番人気 | 8枠 | アルバートドック | 1番人気 | 7枠 | ロンギングダンサー | 9番人気 | 6枠 |
データ分析
枠順・脚質
| 項目 | 出走数 | 勝ち | 複勝 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 17 | 2 | 2 | 11.8% | 11.8% |
| 2枠 | 17 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
| 3枠 | 18 | 2 | 5 | 11.1% | 27.8% |
| 4枠 | 19 | 2 | 5 | 10.5% | 26.3% |
| 5枠 | 20 | 0 | 2 | 0.0% | 10.0% |
| 6枠 | 20 | 1 | 5 | 5.0% | 25.0% |
| 7枠 | 24 | 0 | 3 | 0.0% | 12.5% |
| 8枠 | 27 | 3 | 8 | 11.1% | 29.6% |
| 後方(4角下位半数以降) | 74 | 5 | 19 | 6.8% | 25.7% |
| 前目(4角上位半数以内) | 86 | 5 | 11 | 5.8% | 12.8% |
人気・適性(性別・年齢・斤量・前走クラス・前走ローテーション)
| 項目 | 勝利数 | 複勝率 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 1勝 | 50.0% | 10年で1勝のみ。連下では堅実 |
| 2番人気 | 5勝 | 60.0% | 勝率50.0%。全人気帯で突出 |
| 3番人気 | 0勝 | 40.0% | 10年で勝利ゼロ。複勝は4回 |
| 4〜6番人気 | 1勝 | 13.3% | 30頭で複勝4回。意外に手薄 |
| 7番人気以降 | 3勝 | 11.0% | 100頭で3勝。10番人気・12番人気の勝利あり |
| 牡馬 | 8勝 | 21.1% | 128頭で複勝27回。中心 |
| 牝馬 | 2勝 | 12.0% | 25頭で複勝3回。2024・2025は牝馬が勝利 |
| セン馬 | 0勝 | 0.0% | 9頭すべて馬券圏外 |
| 3歳馬 | 2勝 | 44.4% | 9頭で複勝4回。最高好走率 |
| 4歳馬 | 3勝 | 25.0% | 36頭で複勝9回。最多勝利 |
| 5歳馬 | 3勝 | 16.7% | 54頭で最多出走だが好走率は平均的 |
| 6歳以上 | 2勝 | 12.7% | 63頭で複勝8回。伸びない |
| 53kg以下 | 0勝 | 10.8% | 35頭で勝利ゼロ。軽い斤量では勝ち切れない |
| 54〜55kg | 7勝 | 19.6% | 51頭で10勝中7勝。最重要の斤量帯 |
| 56〜57kg | 2勝 | 19.6% | 56頭で複勝11回 |
| 57.5kg以上 | 1勝 | 23.5% | 17頭。重い斤量でも崩れない |
| 前走G1組 | 5勝 | 28.0% | 25頭で10勝中5勝。最重要ローテーション |
| 前走G3組 | 4勝 | 19.8% | 81頭で最多出走 |
| 前走G2組 | 0勝 | 13.3% | 15頭で複勝2回 |
| 前走3勝クラス組 | 0勝 | 15.4% | 13頭で勝利ゼロ |
| 前走 七夕賞組 | 1勝 | 22.2% | 18頭。主要ステップの1つ |
| 前走 小倉記念組 | 1勝 | 21.1% | 19頭で最多出走ローテ |
| 前走 関屋記念組 | 0勝 | 0.0% | 5頭すべて馬券圏外 |
| 前走2〜5着 | 5勝 | 24.0% | 50頭で最多勝利。取りこぼし組が狙い目 |
| 前走6着以下 | 2勝 | 12.2% | 74頭で複勝9回。大敗明けは苦しい |
| 高相性 騎手・調教師 | |||
| 友道康夫(調教師) | 1勝 | 複勝5回 | 過去10年で最多の複勝実績 |
| M.デムーロ(騎手) | 1勝 | 複勝4回 | 2021年マイネルファンロン(12番人気)で勝利 |
| 菅原明良(騎手) | 1勝 | 複勝3回 | 2022年カラテ(10番人気)で勝利 |
傾向・レース分析
① 新潟記念とはどんなレースか
新潟記念は3歳以上のG3で、新潟競馬場の芝2000m外回りで施行される。夏の新潟開催を締めくくる一戦であり、サマー2000シリーズの最終戦にも位置づけられている。過去10年すべて新潟芝2000mで行われており、開催地・距離の変動がないため過去データをそのまま信頼できるレースだ。
特筆すべきは、過去10年すべてが良馬場で行われている点だ。8月末から9月頭という時期にもかかわらず、10年間一度も稍重以上になっていない。道悪適性を考える必要がほとんどないレースだと言える。
新潟芝2000m外回りは、直線が658mとJRA全コース中で最も長い。2位の東京(525.9m)を130m以上上回る。坂はなく、ほぼ平坦。1コーナーまでの距離が長く、3〜4コーナーは大きな緩いカーブを描く。末脚の持続力が最も問われるコースだ。
⚠️ このレースは2025年から条件が変わっている。1965年の創設から2024年までは長くハンデ戦だったが、2025年に別定戦へ変更された。ハンデ戦ではハンデキャッパーが各馬の斤量を決めるため登録するまで負担重量が分からず、有力馬が出走を判断しにくいという事情があった。別定戦では年齢・性別・過去の実績によってあらかじめ斤量が決まるため、陣営が早い段階から計画を立てやすい。この変更以降、G1馬が複数参戦する「スーパーG3」と呼ばれる豪華な顔ぶれになっている。
そのため本ページの斤量に関するデータは、過去10年のうち9年分がハンデ戦のものである点に注意してほしい。過去10年の斤量は49kgから58.5kgまで9.5kgの幅があるが、別定戦になった現在はここまで極端な差はつきにくい。斤量以外の項目(枠順・脚質・前走クラス・前走着順)は条件変更の影響を受けにくいため、そちらを主軸に読むことをおすすめする。
出走頭数は過去10年で12〜18頭。フルゲート18頭になった年が4回あり、多頭数になりやすい。近年は2024年12頭・2023年14頭と減少傾向も見られるが、2025年は17頭が集まった。
② 人気傾向の詳細分析
このレース最大の特徴は、2番人気が10年で5勝と圧倒的なことだ。勝率50.0%・複勝率60.0%はいずれも全人気帯で最高で、2016年アデイインザライフ・2019年ユーキャンスマイル・2020年ブラヴァス・2023年ノッキングポイント・2025年シランケドが該当する。頭で狙うなら2番人気という結論が、これほど明確に出ているレースは珍しい。
対して1番人気は10年で1勝のみ(2018年ブラストワンピース)だ。複勝率50.0%と5回は馬券に絡んでいるが、勝ち切れない。2016年アルバートドック2着・2017年アストラエンブレム2着・2024年キングズパレス3着・2025年エネルジコ2着と、2着3着に流れるパターンが目立つ。
3番人気は10年間で勝利ゼロだ。複勝率40.0%で4回は馬券圏内に来ているが、すべて2着か3着。上位人気のなかでは2番人気だけが突出して勝っている構図になっている。
4〜6番人気の複勝率13.3%は7番人気以降(11.0%)とほとんど差がない。30頭で複勝4回にとどまり、中位人気に妙味は薄い。
一方で7番人気以降は100頭で3勝している。2021年マイネルファンロン(12番人気)・2022年カラテ(10番人気)・2024年シンリョクカ(8番人気)と、3年間で3回も人気薄が勝っている。複勝率11.0%は低いが、母数が大きいぶん絶対数としては無視できない。
荒れやすさの結論は「2番人気が軸、ヒモは大きく荒れる」だ。2着3着には13番人気・12番人気・10番人気・9番人気が入った年がある。上位人気で決まった年はほとんどなく、難しさを持つレースだと言える。
③ 枠順・脚質傾向の詳細分析
8枠の複勝率29.6%が全枠中で最高だ。27頭が出走して3勝・複勝8回。次いで3枠27.8%、4枠26.3%、6枠25.0%が続く。
対して2枠は17頭が出走して馬券圏内ゼロ、複勝率0.0%という極端な数字が出ている。10年間で一度も2枠から馬券に絡んだ馬がいない。5枠も複勝率10.0%(20頭で複勝2回)、7枠12.5%、1枠11.8%と伸びない。枠による有利不利が隣同士でも大きく振れるため、内外の単純な図式では読めない。
脚質傾向はこのレースで最も重要な発見だ。後方待機が複勝率25.7%で、前目(12.8%)の2倍に達している。74頭が後方から運んで5勝・複勝19回。当サイトが扱う重賞の大半では前有利が出るが、このレースは明確に差し優位という珍しいパターンになっている。
理由は直線658mというコース形態にある。JRA最長の直線があり、しかも坂がない。前で運んだ馬は最後の直線を長く走らされることになり、脚を余さず使い切ってしまう。2000mという距離で長い直線を残すと、前の馬にとっては消耗戦になる。
ただし勝利数だけを見ると前目5勝・後方5勝で同数だ。差が出ているのは複勝率(12.8%対25.7%)であり、「後方勢は2着3着に多く来る」という読み方が正確だ。実際に2018年ショウナンバッハ(13番人気3着)や2017年カフジプリンス(12番人気3着)は後方からの差し込みだった。
結論として、外枠を引いた差し馬が最も理想的なパターンになる。8枠29.6%と後方25.7%が重なる馬は、複数の好走条件を満たすことになる。逆に2枠に入った先行馬は、データ上は最も苦しい組み合わせだ。
④ 斤量・前走ローテーション別分析
まず押さえたいのは、53kg以下が35頭出走して勝利ゼロという事実だ。複勝率10.8%にとどまり、軽い斤量をもらった馬がそれを活かせていない。斤量が軽いのは実績が足りないからであり、このレースではその実績差が素直に出る。(※この項目は9年分がハンデ戦のデータ。別定戦では軽量馬は3歳馬・牝馬が中心になるため、意味合いが変わる)
逆に最も優秀なのは54〜55kgの帯だ。51頭が出走して7勝・複勝率19.6%。過去10年の10勝のうち7勝がこの帯から出ている。「そこそこの実績があり、かつ斤量で潰されていない」層が最も勝ちやすい。
57.5kg以上の重い斤量を背負った組は17頭で複勝率23.5%と、数字上は最も高い。2022年カラテが57.5kgで勝っており、重い斤量を課されるほどの実績馬は、それでも走るということが読み取れる。別定戦になった現在も、実績馬への加増を理由に機械的に切るのは危険だ。
前走クラスでは前走G1組が複勝率28.0%・5勝で最重要だ。25頭という母数で、過去10年の10勝のうち5勝を占めている。春のG1路線から夏に矛先を変えてきた実力馬が、斤量を課されてもなお強いという構図だ。
前走G3組は81頭で最多出走だが複勝率19.8%・4勝。前走G2組は15頭で勝利ゼロ(13.3%)、前走3勝クラス組も13頭で勝利ゼロ(15.4%)となっている。
具体的な前哨戦では、小倉記念組(19頭・21.1%)と七夕賞組(18頭・22.2%)が主要ルートだ。いずれも同時期のG3からの流れで、成績も安定している。函館記念組も11頭で18.2%と悪くない。一方で関屋記念組は5頭すべて馬券圏外で、同じ新潟開催のマイル戦からの距離延長は繋がっていない。
前走着順では前走2〜5着組が複勝率24.0%・5勝で最も優秀だ。前走1着組(22.2%・2勝)を上回っており、「勝ち切れなかった実力馬」が狙い目という結果になっている。ハンデ戦だった時代は、前走で勝つと斤量を課される側面もあった。前走6着以下は74頭で複勝率12.2%と落ちる。
年齢では3歳馬が9頭で複勝率44.4%・2勝と最高だ。2018年ブラストワンピース・2023年ノッキングポイントが該当する。斤量面で恵まれる3歳馬が出てきたときは要注意だ。4歳が3勝・25.0%で最多勝利、6歳以上は63頭で複勝率12.7%と伸びない。
⑤ 総合ポイント
①頭で狙うなら2番人気を最優先する。10年で5勝・勝率50.0%・複勝率60.0%はいずれも全人気帯で最高。1番人気は1勝のみ、3番人気は勝利ゼロだ。
②後方から差せる馬を評価する。後方待機の複勝率25.7%は前目(12.8%)の2倍。直線658mで坂がないため、前の馬は最後に脚が上がる。
③8枠を評価し、2枠は割り引く。8枠は複勝率29.6%で最高、2枠は17頭で馬券圏内ゼロ(0.0%)。3枠・4枠・6枠も25%超で悪くない。
④54〜55kgの斤量帯を軸にする。10勝中7勝がこの帯から。53kg以下は35頭で勝利ゼロ。ただし9年分がハンデ戦のデータである点は割り引いて読みたい。
⑤前走G1組を重視する。複勝率28.0%で10勝中5勝。前走G2組・3勝クラス組はともに勝利ゼロだ。
⑥前走で勝ち切れなかった馬を狙う。前走2〜5着組が複勝率24.0%・5勝で、前走1着組を上回る。
⑦ヒモ荒れを前提に組む。2着3着に13番人気・12番人気・10番人気が入った年がある。上位人気だけで決着した年はほとんどない。
補足データ:詳細傾向と注目ポイント
新潟記念の基本情報
新潟記念は新潟芝2000m外回りで行われるG3だ。夏の新潟開催の最終週に施行され、サマー2000シリーズの最終戦としても位置づけられている。シリーズ王者が決まる一戦であることから、シリーズ上位の馬が賞金を狙って集まる年もある。
過去10年すべてが良馬場という点は、他の重賞と比較しても際立っている。当サイトが扱う夏の重賞のなかには、キーンランドカップのように10年で3回も稍重以上になったレースもある。新潟記念は道悪実績を調べる手間が要らない、データ的には扱いやすいレースだ。
リピーターの存在も見逃せない。ユーキャンスマイルは10年で3回も馬券に絡んでいる(2019年1着・2022年2着・2023年2着)。7年越しで走り続けた点も含めて、このコースへの適性がいかに明確かを示している。ジナンボーも2020年2着・2019年2着と2年連続で好走した。前年以前の好走馬は必ずチェックしたい。
友道康夫厩舎が過去10年で複勝5回と最多だ。ユーキャンスマイルを送り出した厩舎で、このコースの適性を見極めて使ってきていると考えられる。「出してくる厩舎」が情報になるという視点は、このレースでは特に有効だ。
直線658mが生む「差し優位」の構造
新潟芝外回りの直線658mはJRA最長だ。このコースで2000mを走ると、後方待機馬の複勝率が前目の2倍という結果になる。当サイトが扱う重賞のなかで、これほど明確に差し優位が出るレースは他にほとんどない。
興味深いのは、同じ新潟外回りでも距離によって傾向が逆転する点だ。新潟2歳ステークス(芝1600m)では後方待機馬が複勝率11.1%・勝利ゼロで、前目(30.3%)が圧倒的に有利だった。同じ直線658mを使いながら、1600mでは前有利・2000mでは差し有利という正反対の結果が出ている。
理由は「前の馬がいつ脚を使い始めるか」の違いだと考えられる。1600mでは道中のペースが緩みにくく、前の馬も脚を溜めたまま直線に入れる。一方2000mでは道中に息を入れる区間があり、そこでペースが落ちる。結果として直線での上がり勝負が長くなり、脚を残した後方勢が届く。
実務的には「新潟外回りは差し有利」という単純な暗記が危険だということだ。距離を必ず確認する必要がある。当サイトで新潟2歳ステークスと新潟記念を並べて見比べる価値があるのはこの点にある。
実績馬が重い斤量を背負う点も差し優位を後押ししている。重量を背負って前で運ぶのは最も消耗が大きい競馬になるため、実績馬ほど脚を溜める競馬を選びやすい。斤量とコース形態が同じ方向に働いているという見方ができる。
馬券別推奨戦略
単勝は2番人気を軸に据えるのが最も合理的だ。10年で5勝・勝率50.0%という数字は、当サイトが扱う重賞のなかでも際立って高い。1番人気は1勝のみなので、単勝で狙うのは避けたい。
複勝も2番人気が最有力だ。複勝率60.0%で全人気帯最高。1番人気の50.0%も堅実で、この2頭が基準になる。
三連系は「2番人気を1着に置き、2〜3着を大きく広げる」構成がデータに最も合う。2着3着には13番人気・12番人気・10番人気・9番人気が入った年がある。上位人気だけで組むと取り逃がす確率が高い。
馬連・ワイドは「8枠の差し馬×前走G1組」の組み合わせが軸になりやすい。8枠29.6%・後方25.7%・前走G1組28.0%という複数の好走条件が重なる馬を優先したい。
枠連は2枠を外して組み立てる。17頭で馬券圏内ゼロという数字は無視できない。8枠・3枠・4枠・6枠を中心に据えるのが合理的だ。
穴を狙うなら「54〜55kgで前走2〜5着の差し馬」が最も期待値が高い。10勝中7勝が54〜55kg、前走2〜5着組が複勝率24.0%で5勝。この2条件を満たす人気薄は、2022年カラテ(10番人気)や2024年シンリョクカ(8番人気)の再現が期待できる。
2番人気だけが勝つという特異性
このレースで最も注目すべきデータは、2番人気の5勝に対して1番人気1勝・3番人気0勝という分布だ。通常は人気順に勝率が下がるはずだが、このレースでは2番人気だけが突出している。偶然と片付けるには10年で5勝という数字は大きい。
理由として考えられるのは、斤量の付き方だ。1番人気に推される馬は実績最上位であり、斤量も最も重くなる。過去10年で53kg以下が勝利ゼロという一方で、57.5kg以上の複勝率が23.5%と高い事実を見ると、斤量の絶対値そのものより「実績と斤量のバランス」が効いていると読める。
2番人気はそのバランスが最も取れた位置にある。能力は上位だが、1番人気ほど斤量を課されない。実際に2番人気で勝った5頭の斤量は54kg・55kg・55kg・56kg・57kgで、いずれも中間帯に収まっている。
3番人気の勝利ゼロも同じ枠組みで説明できる。複勝率40.0%と4回は馬券に絡んでいるので能力不足ではない。あと一歩足りないという位置づけだ。
実務的には「2番人気を1着に固定し、1番人気と3番人気は2〜3着に置く」という組み立てになる。1番人気・3番人気の複勝率はそれぞれ50.0%・40.0%と十分高いので、消すのではなく置き場所を変えるという判断が合理的だ。
ただしこの傾向を過信しすぎないことも重要だ。10年で5勝は強い数字だが、母数は10回しかない。2021年12番人気・2022年10番人気のように、2番人気が飛んで人気薄が勝つ年も現実に起きている。軸として信頼しつつ、外れる年もあると織り込んでおきたい。
今年の出馬表(2026年)
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 脚質 | 予想印 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1 | ボーンディスウェイ | 牡7 | 丸山元気 | 57 | 差し | |
| 2枠 | 2 | サヴォーナ | 牡6 | 池添謙一 | 57 | 差し | |
| 3枠 | 3 | ロデオドライブ | 牡3 | ルメール | 57 | 先行 | ◎ |
| 4枠 | 4 | ドゥレッツァ | 牡6 | 田辺裕信 | 59 | 先行 | △ |
| 5枠 | 5 | ゾロアストロ | 牡3 | 岩田望来 | 55 | 先行 | ▲ |
| 6枠 | 6 | チェルヴィニア | 牝5 | 津村明秀 | 56 | 差し | ○ |
| 6枠 | 7 | ジュンブロッサム | 牡7 | 杉原誠人 | 58 | 追込 | |
| 7枠 | 8 | ダノンシーマ | 牡4 | 川田将雅 | 57 | 差し | |
| 7枠 | 9 | アーバンシック | 牡5 | 三浦皇成 | 59 | 差し | |
| 8枠 | 10 | バレエマスター | 牡7 | 菊沢一樹 | 57 | 追込 | |
| 8枠 | 11 | ステレンボッシュ | 牝5 | 戸崎圭太 | 56 | 差し |
※脚質は各馬の直近6走における4コーナー通過位置の最頻値から判定(同数の場合は直近走を優先)。2026年は別定戦のため、斤量は年齢・性別・実績によって決まります。
今年の印(2026年)
展開予想: 明確な逃げ馬が不在で、ロデオドライブ・ドゥレッツァ・ゾロアストロの先行3頭が前を窺う形になりそうだ。11頭立ての少頭数で、G1馬が5頭という顔ぶれを考えるとペースは落ち着く可能性が高い。当ページのデータでは後方待機が複勝率25.7%で前目(12.8%)の2倍と差し優位だが、これはスローペースだと成立しにくい。直線658mで坂がないため前の馬も脚を余さず使えるという構造は変わらないものの、今年に限っては前で流れに乗れる馬にも警戒が要る。枠順は8枠29.6%・3枠27.8%・4枠26.3%・6枠25.0%が好走ゾーンで、2枠は17頭で馬券圏内ゼロという極端なデータがある。
⚠️ 2026年は別定戦です。過去10年のうち9年はハンデ戦で、斤量の意味合いが異なります。斤量以外の項目を主軸に評価しました。
根拠: このメンバーで好走条件を4つ満たす唯一の馬だ。3歳は複勝率44.4%で全年代最高、前走G1組は複勝率28.0%で過去10年の10勝中5勝を占める最重要ローテーション、3枠は複勝率27.8%で上位の好走ゾーン、そして前走1着(22.2%)にも該当する。前走のNHKマイルカップ(G1)を勝っており、今回のメンバーで直近にG1を制している唯一の存在だ。初の2000mが課題になるが、当ページのデータでは距離短縮組20.0%・同距離19.7%・延長15.7%と距離ローテーションによる差は小さい。別定戦のため3歳は57kgで出走でき、59kgを背負う古馬勢に対して2kg軽い点も見逃せない。
根拠: 6枠(複勝率25.0%)・差し脚質(後方25.7%)・前走G1組(28.0%・10勝中5勝)と3条件に該当する。前走のヴィクトリアマイルは16着と大きく崩れたが、当ページのデータでは前走の着順よりも前走のクラス(格)が好走に直結する傾向が出ている。今回のメンバーで追い切りの動きが最も良いと評価されている点も後押し材料だ。「余裕十分」との評価で復調をうかがわせる内容だった。牝馬の56kgは、59kgを背負う古馬G1馬に対して3kgのアドバンテージになる。
根拠: 3歳(44.4%で最高)・前走G1組(28.0%)・55kg(10勝中7勝を占める54〜55kg帯)と3条件に該当する。前走の皐月賞12着は割り引く必要があるが、別定戦で55kgという最軽量級で出走できるのは大きい。追い切りは最終こそ遅れたものの、1週前を含めた中間全体では高い評価が出ている。5枠は複勝率10.0%と数字が伸びない点だけが不安材料だ。
根拠: 4枠(26.3%)・前走G1組(28.0%)に該当し、57.5kg以上の重量帯(複勝率23.5%)にも入る。約11か月ぶりの実戦になるが、追い切りは「長期休養明けを感じさせない」と最上位の評価を得ている。当ページのデータでは中9週以上の休養明けが複勝率23.5%と、詰めたローテーションと大きく変わらない。6歳という年齢(6歳以上は複勝率12.7%)と59kgという斤量は割引材料だが、菊花賞馬の実績と仕上がりを評価して連下に置いた。