スワンステークス G2 過去データと傾向

京都競馬場 芝1400m(外) 別定・3歳以上

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過去10年結果

2021年・2022年は阪神競馬場で施行されました。京都競馬場の改修工事にともなう代替開催です。距離は10年とも芝1400mで変わっていませんが、枠順と脚質の集計は京都開催8回(のべ139頭)に限定しています。人気・年齢・前走ローテーションはコース形態に左右されにくいため、10年分(のべ170頭)で集計しました。

年 1着馬人気枠番 2着馬人気枠番 3着馬人気枠番
2016 サトノアラジン2番人気6枠 サトノルパン8番人気1枠 エイシンスパルタン6番人気7枠
2017 サングレーザー2番人気2枠 ヒルノデイバロー12番人気2枠 レッツゴードンキ1番人気1枠
2018 ロードクエスト2番人気7枠 モズアスコット1番人気8枠 グァンチャーレ8番人気5枠
2019 ダイアトニック1番人気8枠 モズアスコット2番人気5枠 マイスタイル4番人気4枠
2020 カツジ11番人気2枠 ステルヴィオ3番人気8枠 アドマイヤマーズ2番人気1枠
2021 ダノンファンタジー1番人気5枠 サウンドキアラ5番人気1枠 ホウオウアマゾン3番人気3枠
2022 ダイアトニック4番人気2枠 ララクリスティーヌ10番人気2枠 ルプリュフォール11番人気6枠
2023 ウイングレイテスト10番人気2枠 ララクリスティーヌ6番人気7枠 ロータスランド11番人気8枠
2024 ダノンマッキンリー5番人気8枠 オフトレイル6番人気3枠 トゥラヴェスーラ13番人気3枠
2025 オフトレイル5番人気4枠 ワイドラトゥール12番人気2枠 ランスオブカオス4番人気1枠

データ分析

枠順・脚質(京都開催8回・のべ139頭)

項目出走数勝ち複勝勝率複勝率
1枠15040.0%26.7%
2枠153520.0%33.3%
3枠15020.0%13.3%
4枠15126.7%13.3%
5枠15020.0%13.3%
6枠16116.2%6.2%
7枠21134.8%14.3%
8枠22259.1%22.7%
4角 前(先頭25%)36265.6%16.7%
4角 中前37182.7%21.6%
4角 中後334712.1%21.2%
4角 後方28133.6%10.7%

人気・適性(性別・年齢・前走/10年・のべ170頭)

項目勝利数複勝率特記事項
1番人気(10頭)2勝40.0%勝ったのは2019年ダイアトニック・2021年ダノンファンタジー
2〜3番人気(20頭)3勝35.0%前半5年に集中している
4〜6番人気(30頭)3勝30.0%2022年以降の勝ち馬はすべてこの層か下
7〜9番人気(30頭)0勝6.7%10年で3着内2回
10番人気以下(80頭)2勝10.0%2020年カツジ(11番人気)・2023年ウイングレイテスト(10番人気)が優勝
3歳(21頭)2勝23.8%斤量の恩恵を受ける
4歳(38頭)2勝15.8%母数の割に伸びない
5歳(51頭)4勝21.6%最多母数かつ最多勝
6歳(30頭)1勝20.0%衰えを理由に切る必要はない
7歳以上(30頭)1勝6.7%2023年ウイングレイテスト(7歳)が優勝
牡馬(119頭)9勝18.5%10勝中9勝
牝馬(46頭)1勝15.2%2021年ダノンファンタジーのみ
前走1着(24頭)2勝20.8%勢いだけでは足りない
前走2〜3着(23頭)2勝30.4%複勝率は前走着順別で最高
前走4〜5着(22頭)3勝22.7%勝率13.6%は最高
前走6〜9着(41頭)3勝22.0%負けていても評価を落とし過ぎない
前走10着以下(59頭)0勝6.8%10年で勝ち星ゼロ・3着内4回
前走・スプリンターズS(16頭)1勝18.8%最多ローテ
前走・オータムH(14頭)2勝14.3%勝率14.3%は上位
前走・安田記念(12頭)1勝25.0%春のマイルG1から直行
前走・京王杯SC(6頭)0勝33.3%母数は少ないが3着内2回
前走・セントウルS(7頭)0勝14.3%スプリント路線からの短距離組

補足データ:詳細傾向と注目ポイント

マイルチャンピオンシップへの前哨戦として

3週間後に同じ京都でマイルチャンピオンシップが行われます。距離は200m延びて1600m。ここを使ってから本番に向かう馬と、ここが目標の馬が混在します。

2018年のモズアスコットはスワンステークス2着から、翌年の安田記念を勝ちました。2020年のステルヴィオも2着に入っています。上位に来た馬が本番でも通用するという関係は成立しています。

一方でここを勝った馬がマイルチャンピオンシップも制した例は、過去10年にありません。1400mと1600mの200m差は、思った以上に大きいということかもしれません。

京都芝1400m外回りというコース

スタートは向正面の中ほど。3コーナーまで約440mあり、そこから高低差約4mの坂を上ります。頂上を過ぎると下りに入り、4コーナーまで一気に加速がつきます。

この下り坂が、このレースの性格を決めています。前にいる馬は仕掛けを待てず、後ろの馬は加速しながらコーナーを回ることになる。結果として前半が速くなり、前が止まるという決着が繰り返されます。

直線は404m。東京の525.9mより120m短く、極端な追い込みは届きません。中団からやや後ろという位置が最も機能しているのは、この2つの条件が重なった結果です。

1400mという距離も独特です。スプリンターには長く、マイラーには短い。どちらの路線の馬にとっても本職ではないため、各馬の適性が噛み合うかどうかで結果が動きます。人気が当てにならない一因でもあります。

勝ち馬の人気を年代で分けてみる

2016年から2019年までの4年間:勝ち馬の人気は2番・2番・2番・1番。すべて上位2人気でした。

2020年から2025年までの6年間:11番・1番・4番・10番・5番・5番。1番人気が勝ったのは2021年のみで、二桁人気が2回あります。

前半と後半で傾向がはっきり分かれています。何が変わったのかはデータだけでは分かりませんが、近年の傾向を重く見るなら、上位人気を軸に据える組み立ては見直す必要があります。

ただしこれは10年を2つに割った見方です。前半4年・後半6年という小さな母数で傾向を語るのは危険で、たまたま偏っただけという可能性も十分にあります。参考程度に留めるのが安全です。

3歳馬の扱い

3歳馬は21頭で2勝・複勝率23.8%。勝ったのは2017年サングレーザー(2番人気・54kg)と2024年ダノンマッキンリー(5番人気・55kg)です。2024年は2着のオフトレイル(55kg)も3歳で、3歳馬のワンツー決着でした。母数21頭に対する勝率9.5%は、4歳(5.3%)や6歳(3.3%)を上回ります。

理由は斤量差です。このレースは別定戦で、基本の負担重量は3歳55kg・4歳以上57kg、牝馬は2kg減と決まっています。3歳馬は古馬より2kg軽い計算で、斤量差がそのまま成績に出ているという構図です。

3着内に入った3歳馬5頭の斤量は、すべて54〜55kgでした。同じ年の古馬は57kg前後を背負っており、2〜3kgの差があります。

秋の3歳馬は成長期にあたります。春のクラシック戦線で足りなかった馬が、夏を越して古馬相手に通用するようになる例は珍しくありません。2025年も3着のランスオブカオス(4番人気・55kg)が3歳でした。3歳馬が出走していれば、まず斤量を確認する価値があります。

リピーターが多い

ダイアトニックは2019年と2022年に優勝。モズアスコットは2018年・2019年と連続2着。ララクリスティーヌは2022年・2023年と連続2着。オフトレイルは2024年2着から2025年に優勝しています。

過去10年の3着内30回のうち、複数回の好走が8回分を占めます。京都芝1400mという条件への適性がはっきり問われ、一度結果を出した馬は翌年以降も走るということです。

前年に好走した馬が出走している場合、人気を落としていても軽視しないほうがよいでしょう。

別定の斤量差が持つ意味

過去10年の斤量を見ると、最軽量は52kg、最重量は58kg。別定戦でも6kgの幅が出ます。年齢と性別による基本差に加えて、G1・G2勝ちによる加増と、減量騎手の起用が重なるためです。

3歳馬が複勝率23.8%と健闘しているのは、斤量差が効いているからと考えられます。2016年から2025年までの3歳馬の斤量は53〜55kg程度で、古馬の57〜58kgとは2〜3kgの開きがあります。

人気薄が台頭しやすいのは、加増の仕組みも一因です。実績馬はG1・G2勝ちで斤量を加算される一方、実績の乏しい馬は基本重量のまま走れます。2020年カツジ、2023年ウイングレイテストはいずれもこの形でした。

馬場は良がほとんど

過去10年で良馬場が8回。稍重が1回(2019年)、重が1回(2017年)です。10月下旬の京都は天候が安定しており、高速決着になる年が大半です。

渋った2017年は12番人気のヒルノデイバローが2着に入りました。雨が降った年は紛れが大きくなる可能性がありますが、2回しかないため傾向とは呼べません。

騎手は岩田康誠が3着内6回

過去10年の3着内30頭を騎手別に見ると、岩田康誠騎手が6回で突出しています。次いで川田将雅騎手と菅原明良騎手が各3回、武豊騎手が2回。

調教師では矢作芳人厩舎が3回。10年で3〜6回という数字は母数として小さく、騎手や厩舎を根拠に評価を動かすほどの材料にはなりません。

データを見るときの注意点

本ページの集計は2016年から2025年までの10回が対象です。ただし2021年・2022年は京都競馬場の改修工事にともない阪神競馬場で施行されました。距離は10年とも芝1400mで一貫していますが、阪神の1400mは内回りで直線356m、ゴール前に急坂があります。

そのため枠順と脚質については京都開催8回(のべ139頭)のみで集計しました。人気・年齢・性別・前走ローテーションはコース形態の影響を受けにくいため、10年分(のべ170頭)を使っています。本文中の数字がどちらの母数によるものかは、各項目に明記してあります。

母数の小ささにも注意が必要です。京都8回の枠順別は各15〜22頭、前走・京王杯スプリングカップ組は6頭、セントウルステークス組は7頭しかいません。「京王杯組の複勝率33.3%」は6頭中2回という意味です。

一方で前走10着以下の59頭で勝ち星ゼロ、10番人気以下の80頭で複勝率10.0%といった数字は、母数が一定あり差もはっきりしているため信頼して扱えます。ただし「ゼロ」は軸にしない理由にはなっても、相手から完全に外す根拠としては弱いという点は申し添えておきます。

今年の出馬表(2026年)

枠馬番馬名性齢騎手斤量脚質予想印
1枠1ダイヤモンドノット牡3横山武史55差し△
1枠2ショウナンザナドゥ牝4池添謙一55逃げ△
2枠3レイベリング牡6鮫島克駿57先行
2枠4スズハローム牡6藤懸貴志57追込
3枠5ビッグシーザー牡6M.デムーロ57差し
3枠6ウインマーベル牡7松山弘平57差し
4枠7ネオトキオ牡6安藤洋一57先行
4枠8サンダーストラック牡3吉村誠之助55差し
5枠9オフトレイル牡5菅原明良58差し◎
5枠10ララマセラシオン牡5横山琉人57差し▲
6枠11レザベーション牡3原優介56先行
6枠12アイサンサン牝4幸英明55追込
7枠13マイネルチケット牡4津村明秀57差し△
7枠14ワイドラトゥール牝5北村友一55追込
7枠15ジョイフルニュース牝4大野拓弥55先行△
8枠16ランフォーヴァウ牝4石川裕紀人55差し
8枠17ミニトランザット牡4西村淳也57差し○
8枠18エリカエクスプレス牝4武豊55逃げ

今年の印(2026年)

展開予想: ショウナンザナドゥがハナを主張し、下り坂で自然に加速がつくためミドルからハイの流れを想定する。京都開催8回では4角中後の33頭が4勝・勝率12.1%で最優秀。後方一気は28頭で1勝と届きにくい。

◎ オフトレイル

根拠: 昨年のこのレースの勝ち馬で、京都芝1400mの実績が最も確か。5歳は51頭で4勝・複勝率21.6%と、母数・勝ち星ともに最多の世代にあたる。坂路800mの51秒4は18頭で2番目に速い時計で、仕上げも進んでいる。前走の安田記念6着は前走6〜9着の層(41頭3勝・22.0%)。別定の加増で58kgを背負う点だけが課題になる。

○ ミニトランザット

根拠: 前走の中京記念2着は、前走着順別で複勝率が最も高い層(23頭・30.4%)にあたる。8枠は京都開催で22頭が走って2勝・複勝率22.7%と枠も悪くない。4角中後からの差しが決まるコースで、脚質も噛み合う。4歳は38頭で2勝・複勝率15.8%と伸びないデータがあるが、母数38頭では切る根拠にならない。

▲ ララマセラシオン

根拠: 前走の朱鷺ステークス3着は同じ芝1400m。5歳という最多勝世代で、前走2〜3着の層にも入る。ウッドチップのラスト1Fは11秒1と水準以上で、直前の動きも悪くない。5枠は京都開催15頭で勝ち星がないが、母数15頭では消す材料にはしない。

△ ジョイフルニュース

根拠: ウッドチップのラスト1F 11秒0は18頭で2番目に速く、基準をちょうどクリアした。坂路も54秒9と水準以上で、調教の数字は上位。前走の福島牝馬ステークス2着から約半年ぶりになる点と、牝馬が46頭で1勝という数字は割り引く必要がある。

△ マイネルチケット

根拠: 坂路800mの51秒2は18頭で最速。14本という本数も確保できており、仕上げの量と質がともに足りている。6月のパラダイスステークス1着以来4か月ぶりだが、前走1着組は24頭で2勝・複勝率20.8%。ウッドチップは流すだけで終えており、坂路型と割り切れるかどうか。

△ ダイヤモンドノット

根拠: 3歳は21頭で2勝・複勝率23.8%と、別定の2kg差を生かして健闘している世代。1枠は京都開催15頭で複勝率26.7%と悪くない。前走のセントウルステークス8着は1200mで、1400mへの距離延長はプラスに働く余地がある。

△ ショウナンザナドゥ

根拠: 前走の朱鷺ステークスを18頭立てで勝ち切った。同じ芝1400mで結果を出しており、今回も単騎でハナを取れる可能性が高い。牝馬は46頭で1勝という数字を抱えるが、自分の形に持ち込めれば粘り込みがある。1枠も複勝率26.7%で悪くない。

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