アイルランドトロフィー G2 過去データと傾向

東京競馬場 芝1800m 別定・3歳以上牝馬

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2025年に「府中牝馬ステークス」から名称が変わりました。このページは、東京競馬場の芝1800mで10月に行われるG2競走のデータをまとめたものです。同じ2025年に、6月のマーメイドステークスが「府中牝馬ステークス」へ改称されています。名前が入れ替わっているため、混同しないようご注意ください。
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過去10年結果

年 1着馬人気枠番 2着馬人気枠番 3着馬人気枠番
2016 クイーンズリング3番人気8枠 マジックタイム2番人気1枠 スマートレイアー1番人気5枠
2017 クロコスミア5番人気7枠 ヴィブロス1番人気1枠 アドマイヤリード2番人気5枠
2018 ディアドラ1番人気4枠 リスグラシュー2番人気8枠 フロンテアクイーン7番人気2枠
2019 スカーレットカラー4番人気4枠 フロンテアクイーン9番人気3枠 ラッキーライラック2番人気8枠
2020 サラキア7番人気4枠 シャドウディーヴァ6番人気6枠 サムシングジャスト8番人気8枠
2021 シャドウディーヴァ4番人気4枠 アンドラステ5番人気2枠 マルターズディオサ8番人気7枠
2022 イズジョーノキセキ12番人気4枠 ソダシ1番人気2枠 アンドヴァラナウト3番人気1枠
2023 ディヴィーナ1番人気5枠 ルージュエヴァイユ4番人気4枠 ライラック10番人気6枠
2024 ブレイディヴェーグ2番人気3枠 シンティレーション10番人気6枠 マスクトディーヴァ1番人気4枠
2025 ラヴァンダ4番人気8枠 アンゴラブラック6番人気1枠 カナテープ5番人気4枠

※2016年は「府中牝馬ステークス」、2017年以降は「アイルランドトロフィー」の名称で施行されたレースです(2025年に改称)。いずれも東京芝1800mの同一競走です。

データ分析

枠順・脚質

項目出走数勝ち複勝勝率複勝率
1枠13040.0%30.8%
2枠15030.0%20.0%
3枠16126.2%12.5%
4枠185827.8%44.4%
5枠18135.6%16.7%
6枠19030.0%15.8%
7枠20125.0%10.0%
8枠202510.0%25.0%
4角 前(先頭25%)33266.1%18.2%
4角 中前40285.0%20.0%
4角 中後32296.2%28.1%
4角 後方324712.5%21.9%

人気・適性(年齢・前走)

項目勝利数複勝率特記事項
1番人気(10頭)2勝60.0%2018年ディアドラ・2023年ディヴィーナ
2〜3番人気(20頭)2勝35.0%勝ち切るのは2回
4〜6番人気(30頭)4勝30.0%10勝中4勝で最多
7〜9番人気(29頭)1勝17.2%2020年サラキアが7番人気で優勝
10番人気以下(49頭)1勝6.1%2022年イズジョーノキセキが12番人気で優勝
3歳(2頭)0勝0.0%ほとんど出走しない
4歳(65頭)6勝29.2%10勝中6勝・複勝率も最高
5歳(54頭)4勝14.8%勝ち星は多いが複勝率は落ちる
6歳(16頭)0勝18.8%3着内3回
7歳以上(2頭)0勝0.0%母数2頭
前走1着(26頭)6勝34.6%勝率23.1%で最優秀
前走2〜3着(27頭)3勝25.9%安定している
前走4〜5着(21頭)0勝23.8%3着内5回だが勝ち星なし
前走6〜9着(36頭)1勝19.4%2022年イズジョーノキセキのみ
前走10着以下(28頭)0勝7.1%勝ち星ゼロ・3着内2回
前走・クイーンS(28頭)2勝25.0%最多ローテ
前走・ヴィクトリアマイル(20頭)0勝20.0%春のG1から直行。3着内4回
前走・関屋記念(8頭)2勝50.0%勝率25.0%・複勝率50.0%
前走・オータムH(10頭)0勝10.0%3着内1回
前走・マーメイドS(8頭)0勝0.0%10年で3着内ゼロ

補足データ:詳細傾向と注目ポイント

エリザベス女王杯への道筋

4週間後にエリザベス女王杯(G1)が行われます。多くの出走馬がそこを目標にしており、このレースは始動戦という位置づけです。

2018年の勝ち馬ディアドラは同年の秋華賞馬で、後にドバイターフを制しました。2022年2着のソダシは桜花賞・ヴィクトリアマイルを勝った名牝です。2024年の勝ち馬ブレイディヴェーグは前年のエリザベス女王杯を制しています。

実績馬が仕上げ途上で出てくるため、人気が当てにならないという構図につながっています。

名称が入れ替わった経緯

2025年の番組改編で、2つのレースの名前が入れ替わりました。整理しておきます。

10月のこのレースは、2024年まで「府中牝馬ステークス」でした。2025年から「アイルランドトロフィー」になっています。条件(東京芝1800m・牝馬限定・別定・G2)は変わっていません。

一方で「府中牝馬ステークス」という名前は、6月のレースに移りました。2024年まで阪神芝2000mで行われていたマーメイドステークスが、東京芝1800mに舞台を移したうえで改称されたものです。こちらはハンデ戦のG3で、別のレースです。

紛らわしいのは、どちらも東京芝1800mの牝馬限定戦だという点です。出走馬を見ても区別がつきません。開催月(10月か6月か)と、別定かハンデかで見分けてください。

本ページの過去10年データは、すべて10月のG2のものです。6月のレースは2025年に新設されたばかりで、まだ2回しか行われていません。

前走クイーンステークス組をどう見るか

最多ローテはクイーンステークス(札幌芝1800m・G3)で28頭。2勝・3着内7回で複勝率25.0%です。7月下旬の北海道から約2か月半空けての臨戦になります。

2018年のディアドラ、2019年のスカーレットカラーがこのローテで勝っています。同じ1800mという距離と、夏場に一度使っている臨戦過程が噛み合うのかもしれません。

ただし複勝率25.0%は、全体平均(21.6%)をわずかに上回る程度です。最多ローテだから有利というわけではなく、単に出走してくる頭数が多いだけと読むのが正確でしょう。

ヴィクトリアマイル組は20頭で勝ち星ゼロ。5月のG1から5か月空く長期休養明けで、3着内は4回あります。格では上位でも、休み明けの分だけ勝ち切れていないという形です。

リピーターが複数いる

シャドウディーヴァは2020年に2着、2021年に1着。フロンテアクイーンは2018年3着、2019年2着と2年続けて馬券に絡んでいます。

東京芝1800mという条件への適性が問われるレースで、一度良い結果を出した馬は翌年も走る傾向があります。前年に好走歴のある馬は、人気を落としていても軽視しないほうがよいでしょう。

出走頭数は8〜18頭と幅がある

過去10年で最少は2020年の8頭、最多は2021年の18頭。平均13.9頭です。

頭数が少ない年ほど堅く決まるとは限りません。8頭しか集まらなかった2020年は7番人気のサラキアが勝ち、18頭立てだった2021年は4番人気、15頭だった2022年は12番人気が優勝しています。頭数と荒れ方に、はっきりした関係は見えません。

ただし少頭数の年は展開の紛れが減るはずで、本来なら人気どおりに決まりやすくなります。それでも2020年に7番人気が勝っているのは、エリザベス女王杯を見据えた有力馬が仕上げ途上で出走しているというこのレースの性格によるものかもしれません。

出走頭数は参考程度に見ておくのがよさそうです。

馬場は渋ることがある

過去10年で良馬場は7回。稍重が2回(2017・2019年)、重が1回(2020年)です。10月中旬の東京は秋雨の影響を受けることがあります。

重馬場だった2020年は7番人気のサラキアが勝ちました。渋った年は紛れが大きくなる可能性がありますが、3回しかないため傾向とは呼べません。

騎手は戸崎圭太・ルメールが各4回

過去10年の3着内30頭を騎手別に見ると、戸崎圭太騎手とルメール騎手が各4回。次いで岩田康誠騎手とM.デムーロ騎手が各3回です。

厩舎では須貝尚介・池添学・斎藤誠・友道康夫・国枝栄の各厩舎が2回ずつ。10年で2〜4回という数字は母数として小さく、評価を動かす材料にはなりません。

東京芝1800mというコース

スタートは2コーナー奥のポケット地点。そこから3コーナーまで約200mしかありません。フルゲート18頭になる年は、内と外で位置取りの難易度が変わります。

ただしこのレースは頭数が年によって大きく違います。8頭の年もあれば18頭の年もある。少頭数の年は、最初のコーナーまでの短さがほとんど影響しません。枠順の傾向がきれいに出ない一因かもしれません。

直線は525.9mで中央4場の最長。残り450m地点から約2mの上り坂があります。前半で脚を使った馬は坂で止まり、脚を溜めた馬が差してくる。4角後方の32頭から4勝が出ているのは、この構造によるものです。

同じ東京芝1800mでは10月上旬に毎日王冠が行われます。こちらは1番人気が10年で7勝と極端に堅いレースで、同じコースでもまったく性格が違います。牝馬限定戦と古馬の別定戦という違いが、そのまま数字に出ている形です。

勝ち馬の人気を並べてみる

3番・5番・1番・4番・7番・4番・12番・1番・2番・4番。これが過去10年の勝ち馬の人気順です。

1番人気が勝ったのは2回だけ。一方で4番人気が3回も勝っています。中位人気が最も信頼できるという珍しい分布です。

二桁人気の勝利も1回。2022年のイズジョーノキセキ(12番人気)が勝ち、2着に1番人気のソダシが入りました。人気薄が勝っても上位人気が総崩れになるわけではないというのが、このレースの特徴です。

3着内30頭の人気を見ても、1〜3番人気が13頭、4〜6番人気が9頭、7番人気以下が8頭。どの人気帯からも馬券圏内に入っています。

データを見るときの注意点

本ページの集計は2016年から2025年までの10回、のべ139頭を対象としています。東京芝1800m・牝馬限定・別定という条件は10年間変わっていません。2025年の改称でレース名は変わりましたが、競走条件は同一です。

ただし1回あたりの出走頭数が8〜18頭と幅があります。枠順別は各13〜20頭、3歳馬は2頭、7歳以上も2頭しかいません。「関屋記念組の複勝率50.0%」は8頭中4回という意味です。

一方で4歳65頭で6勝、前走10着以下28頭で勝ち星ゼロ、4〜6番人気30頭で4勝といった数字は、母数が一定あり差もはっきりしているため扱いやすい数字です。

なお4枠の5勝は目を引きますが、コース形状から理由を説明できません。偶然の偏りである可能性を踏まえ、決め手にはしないことをお勧めします。同様に「ゼロ」という記録も、母数が30頭程度なら偶然生じます。軸にしない理由にはなっても、相手から外す根拠としては弱いという点は申し添えておきます。

今年の出馬表(2026年)

枠馬番馬名性齢騎手斤量脚質予想印
1枠1ニシノティアモ牝5津村明秀55差し
1枠2チェルビアット牝4吉村誠之助55差し
2枠3クイーンズウォーク牝5西村淳也55差し△
2枠4クランフォード牝5菊沢一樹55先行
3枠5カネラフィーナ牝4石川裕紀人55先行
3枠6ムイ牝4木幡巧也55追込
4枠7ミラビリスマジック牝5戸崎圭太55差し
4枠8ルージュソリテール牝4横山武史55先行△
5枠9ウイントワイライト牝4横山典弘55追込▲
5枠10セキトバイースト牝5浜中俊55先行△
6枠11ラヴァンダ牝5横山和生56差し○
6枠12ミアネーロ牝5大野拓弥55差し
7枠13ワタシマツワ牝4小林美駒55逃げ△
7枠14ハワイアンティアレ牝5M.デムーロ55差し
8枠15ジョスラン牝4ルメール55差し
8枠16カムニャック牝4川田将雅56差し◎

今年の印(2026年)

展開予想: ワタシマツワがハナを主張し、セキトバイーストが続く形。ミドルからスローの流れを想定する。直線525.9mと残り450mからの坂があり、4角後方組が32頭で4勝と最も勝っているコース。位置取りより、そこから使える脚の質で見たい。

◎ カムニャック

根拠: 昨年のオークス馬で、前走のヴィクトリアマイルは2着。4歳は10勝中6勝・複勝率29.2%と最も結果が出ている世代で、その中心にいる1頭。ウッドチップ3F35秒7は16頭で唯一の基準クリアで、坂路でも4F53秒9を計時した。別定の2kg増と5か月ぶりは課題だが、地力を素直に採る。

○ ラヴァンダ

根拠: 昨年のこのレースの勝ち馬で連覇がかかる。坂路4F51秒5は16頭で唯一52秒を切った時計で、直前の動きは最上位。前走の中京記念を勝っており、前走1着組は26頭で6勝・勝率23.1%と最優秀ローテ。5歳の複勝率14.8%と6枠の19頭0勝は気になるが、どちらも母数が小さく消す根拠にはならない。

▲ ウイントワイライト

根拠: 6月の府中牝馬ステークスで2着に食い込んだ実績が、同じ東京芝1800mで直結する。4歳世代で、坂路のラスト1F12秒0は上位の動き。追い込み一辺倒の脚質だが、このレースは4角後方が32頭で4勝と最も勝っており、直線525.9mで展開に左右されにくい。

△ クイーンズウォーク

根拠: 前走のヴィクトリアマイルで3着に入ったG1級の地力が最大の根拠。坂路のラスト1F11秒8は16頭で最速で、直前の反応は鋭い。5か月ぶりでヴィクトリアマイル組は20頭で勝ち星がないが、3着内は4回あり複勝率20.0%。仕上がり次第で足りる。

△ ルージュソリテール

根拠: 10勝中5勝を占める4枠を引いた。4歳世代で、5走続けて先行する安定した立ち回りが持ち味。坂路のラスト1Fは12秒0と反応がよい。前走のクイーンステークス6着は着順ほど負けていない内容で、距離の延長も短縮もない1800mなら持ち味を出せる。

△ セキトバイースト

根拠: 6月に同じ東京芝1800mの府中牝馬ステークスを勝っている。コース実績は16頭で最も明確。前走1着組はこのレースで6勝を挙げる最優秀ローテでもある。坂路は2本と少なく仕上げの精度は読みにくいが、前に行ける脚質で立ち回りの巧さがある。

△ ワタシマツワ

根拠: 前走の日高ステークスを逃げ切って3勝クラスを突破した。今回も単騎でハナを取れる可能性が高く、自分の形に持ち込めれば粘り込みがある。4歳世代で前走1着という好条件も揃う。7枠の複勝率10.0%は低いが、母数20頭で切る根拠にはしない。

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